2017年「韓国研修会」4月7日~9日

2017年「韓国研修会」4月7日~9日

2017年「韓国研修会」4月7日~9日
 今回の「韓国研修会」では、パパジョーンズという約120店舗のピザチェーン店を経営する徐昌祐(ソー・チャンウ)氏に多大なるお世話になりました。その徐昌祐氏の父親、徐秉植(ソー・ビョンシク)氏と、弊会代表の山本善心とは40年以上の心友であります。徐秉植氏の娘さんは韓国財閥の一つコーロン・グループのトップの会長夫人であります。昨年、徐秉植氏から私に「私も90歳を越えたので次の世代に息子をバトンタッチしたい」と徐昌祐氏をご紹介いただきました。そのとき、私は徐昌祐氏に「来年、ソウルに行きたいので、本当においしいお店と、日韓経済人交流会を行いたいので、韓国の経営者を紹介してほしい」とお願いしました。徐昌祐氏は「OK」の一言で、今回の「韓国研修会」が実現しました。
 徐昌祐氏から「土俗村」「又来屋」「ハモ」をご紹介いただきました。さすがに、「食通のプロ」と自負する徐氏の推奨店だけあって、参加者各位から「どれも本当においしかった」との声しきりでした。
 また、7日の夕方、産経新聞の黒田勝弘氏からお話を伺いました。黒田氏は「韓国に来たら、ぜひ日本大使館前にある慰安婦像と、ソウルの中心地にある光化門広場やソウル市役所前での市民団体のデモを見るべきだ」と言われ、翌8日、さっそく出向きました。
 ひと通り見て回ったあと、私の延世大学大学院時代の学友であり、現在、同大学の教授を務める柳相榮(リュウ・サンヨン)氏から聖公会大学教授の梁起豪(ヤン・ギホ)氏をご紹介いただきました。実は、この梁氏の講演が大きな波紋を呼びました。梁氏は「日韓合意が結ばれた。日本は武士道精神で約束を守る国民であるが、韓国人は相手の気持ちを大切にする国民である。その後、安倍総理が元慰安婦への謝罪の手紙について『毛頭考えていない』と表明したことに、韓国人は快く思っていない。韓国は被害者であって、戦地で性暴力によって悪夢のような日々を過ごした被害者が生きている。私は日韓合意の精神を日本側が守っているかと言えば、疑問である」と言いました。梁氏は続けて「そういった韓国側の被害者としての立場をご理解いただきたい」と述べたからです。質疑応答の時間には反論が飛び交いました。ただ、今回の講演で誤解していただきたくないのは、韓国国民が全員、反日的な気持ちを露わにしているわけではないことです。
 そして、最後の晩宴「ハモ」では、「日韓経済人交流会」が開催されました。徐氏が呼んでこられた韓国側経済人はレベルが高く優良会社が勢揃いしました。日本側も安心して交流を深めることができました。みな個人的に日本で会おうと約束し友情を深め合いました。
 また、参加者の中から、「徐さんにしろ柳さんにしろ、誠心誠意やってくださった。韓国人の真心を感じた。これは日本人が忘れたものではないか」という感想もありました。
 今回はいろんな面で韓国をよく理解できる有意義な研修会だったとの声が多かったです。
「韓国研修会に参加させて頂いて」
西村 昌績
有限会社CBC自動車学校
代表取締役社長
 今回の韓国研修会には、日本全国から20名を超える会員が参加しました。北朝鮮の緊張が高まる中、外務省より韓国への渡航者注意の情報も発表され、今回の研修の時期が1週間でも遅ければ、状況次第で訪韓も難しかったかも知れません。時局心話會様は不思議な力で守られているような気がしてなりません。
 研修初日は、黒田勝弘氏より「朴槿恵辞任後の韓国情勢」についてお話を伺いました。特に印象深かったことは2点あり、1点目は、正しい法治主義が浸透していないという問題です。日本大使館前の慰安婦像、光化門広場やソウル市役所前広場におけるデモやテントの問題は、大衆の感情に迎合するのではなく、国際法を考慮して正していくことが重要であります。2点目は、朴正煕時代の反発です。日韓基本条約の締結などにより経済は発展しまし たが、財閥など強者だけが得をした為に、政府に対する不信感が国民の中で強まったということでした。
 2日目は、韓国の延世大学にて梁起豪氏より「韓国政治の行方と日韓関係」についてお話を伺いました。なかでも、大統領選挙の争点について、以下の6点について明確に分かりやすく説明をして頂きました。
・社会統合と南北関係の改善・青年失業と低出産高齢化・財閥改革と経済民主化・韓国同盟と貿易摩擦・THAAD(サード)配置と対中国とロシア政策・日韓慰安婦合意の問題。
 これら6点の問題は、何れも難しい取り組みですが、現在、進歩派の文在寅氏と中道に近い進歩派の安哲秀氏の激しい争いの中で、どのような結末を迎えるのか大いに注目したい内容でした。
 また、本物を食し本物を学ぶ。今回もこの機会を時局心話會に与えていただきました。この実現の為にご尽力をいただいたのが、ピザチェーンの経営者である徐昌祐(ソー・チャンウ)氏です。徐氏には日本が誇るおもてなしの心を、「食」を通して示していただきました。また、日韓経済人交流会では、徐氏率いる多くの志・夢・バイタリティに溢れる若手経営者の方々と交流を深めることができ、大いに触発されました。彼らは次回来日されると伺っておりますので、また彼らと会えることを楽しみにしております。

  • 左から山本新太郎、徐昌祐氏。「韓国研修会」では大変にお世話になった。

  • 産経新聞の黒田勝弘氏を囲んでの記念写真。白熱の講演であった。

  • 梁起豪氏を囲んでの記念写真。大論争を呼んだ講演であった。

  • 韓国料理店ハモにて日韓経済人交流会を行ったときの記念写真。

  • ソウル中心地で市民団体のデモ。

  • 日本大使館前の慰安婦像。