2016年「京都旅乃会」12月18日~19日 山本 新太郎
12月18~19日に「京都研修会」が開催されました。
18日、本家西尾八ッ橋会長の西尾陽子氏にお話を伺いました。西尾八ッ橋は1689年に創業し、今年で328年の歴史を持つ老舗であります。西尾氏は「京都の老舗が続いてきたのは、家訓を頑なに守ってきたからです。家訓は、家業永続を願って、自己の経験や苦労から得た信念をとりまとめ、これだけは子孫に言い残したいとされる思いを書き残したものです。西尾八ッ橋の家訓に、『陰徳を積む』という言葉があります。努力は自分のためだけでなく、他人様に尽くす気持ちが大事だと述べられた。また、京都人は贅沢をせず、質素・倹約を重んじて、今日の京都を築いたものでした。昔から、よそ者が京都で成功したら、どこでも成功すると言われてきました。それほど京都は難しいところなんです」など、現場の生々しい内容を次から次へと述べられました。私は久しぶりに素晴らしい講演を聞いたとの感触を得たものです。参加者各位も、西尾氏のお話にうなづいておられました。
その夜、京都吉兆嵐山本店に出向きました。何と言っても、吉兆は日本一と言われる料亭だけあって、参加者各位から本物に触れて満足との感想を述べられた。一つ一つの高級な素材に巧みな味付けで個性を引き出しており、人間で言えば、味のある人だなぁ、というのが私の実感でした。次回は、4月になって、桜の花が咲く頃に、舟に乗って桜を楽しみ、吉兆で食事をして、京文化を味わいたいとの声しきりです。
翌日、京都の街を散歩。途中、龍馬の暗殺現場を視察しました。木屋町、高瀬川通り、寺町、そして、人気があったのが、石塀小路(いしべこうじ)でした。なかなか京の街を散歩する機会はないが、この日はぽかぽかと暖かく仲間と共に歩く京の街は最高でした。
このように、「京都旅乃会」は「楽しくて為になる」研修会であり、我々にとって商売の原点を知る絶好の機会だと思いました。
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「西尾八ッ橋」の西野陽子氏からご講演をいただいた
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左からに西尾陽子氏、山本新太郎
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「嵐山吉兆」にて左から橋口俊介氏、簑口昌明氏