山本善心の週刊「木曜コラム」 今週のテーマ     日本人は死んだか

2011年02月03日

筆者が資料を整理していたところ、以下のような文章を目にした。誰から送られて来たのか定かではないが、おそらく当コラムの参考になるよう学校の教師筋から送られてきたものと思う。

「日本人は死んだ」より

「今から私はみなさんの担任です。私のことを明日から『山田さん』とさん付けで呼んで下さい」。とまどう子供もいたが、担当の先生の言うことは絶対で、みなそれに従った。そして、「運動会では徒競走がありますが、足の遅い子はかわいそうでしょう。みんな手をつないでゴールしましょう」と繰り返し、平等教育を行った。また、「日本は戦争をして外国に攻め入り、多くの人たちを殺しました。日の丸はその時の戦争の旗です。赤は血の色、白は骨の色です」と教え、国旗掲揚を頑なに拒否しました。そして卒業式には壇上正面に大きな卒業生の共同作品が吊され、国旗を掲げることを阻止した。私は子供たちに「君が代」が悪の象徴であることを繰り返し教えた。あるとき一人の男の子が、私のところにきて「国歌は先生の趣味ですか」と聞いた――。

国旗国歌法を遵守せよ

平成11年、国旗国歌法が成立し、国旗は「日章旗(日の丸)」、国歌は「君が代」と規定された。冬季五輪で銀メダルを獲得した女子スキー選手が帽子を被ったまま「君が代」を歌わず世界中から顰蹙を買う。国歌斉唱時に起立して帽子を胸に当て国歌を歌うのは世界の常識だ。

国旗国歌とは国のシンボルである。自国の国旗国歌に誇りを持ち、外国の国旗国歌にも敬意を払うのは国際マナーだ。

国歌斉唱時に子供たちが起立しないのは、わが国が教育現場で国旗国歌を否定し、教師が意図的に指導してきたからである。本来なら文科省は教師名を特定して断固とした処置を取るのが行政の責任だ。

教員個々に於いて思想信条の自由はあるが、それはあくまで個人の問題であって、公教育の場で定められた法令を遵守しない教師を処罰するのは世界の常識だ。いまだに、教育委員会や学校責任者らがあいまいな態度をとるのは、日教組の政治的関与と圧力抜きに考えられない。

愛国心が消えた民族に繁栄はない

最近、筆者は若い企業経営者と「愛国心」や「郷土愛」について対話する機会があった。彼らはこれらに否定的な教育を受けてきた世代であるが、日本人の本能として「これらがなければわが国の土台がなくなる」「グローバル化の中で民族の誇りがなければ、わが国経済は衰退する」との意見が大勢である。つまり、ビジネスの面でも、日本民族の先人たちが営々と築いてきた伝統文化の集積による技術やノウハウが世界に勝てる条件だと言う。

弊会(時局心話會)にとって他会に誇れる武器が歴史観である。35年前に発足して以来、当初から日本を取り巻く近隣諸国との歴史をしっかり勉強してきた存在だと自負している。弊誌主幹の山本新太郎氏があえて韓国の延世大学史学科を卒業したのも、問題多き隣国の近代史を学ぶためであった。

弊会には、近隣諸国との歴史関連資料が多数保存されている。これまであまり歴史問題を講演会やコラム等で取り扱ってこなかったのは、歴史真実に関して参加者の関心が薄いのと、誤った歴史観が正当化されているので聞き入れられなかったからだ。

戦後歴史観に翳り

教育の場で「愛国心」や「郷土愛」を教えることに日教組は反対した。のみならず、彼らは朝鮮総連らと連動し、教育現場で反日的歴史観を白昼堂々と教えてきたのは驚きだ。それを許したのは政治と行政の怠慢に他ならない。いまだに教育現場で「愛国心」を教えることは、他国への配慮や政治的な意図もあって、「さわらぬ神に祟りなし」と考えている。

日本を取り巻く国際情勢は否応なく変化し、わが国は近隣諸国から脅威と恫喝を受けている。中国や北朝鮮は核やミサイル、空母など軍備拡大を喧伝した。わが国は、バブル崩壊とデフレ経済で自信喪失に陥り、国民は恐怖心と不安に苛まれている。中国は尖閣諸島・沖縄を中国領にしようと躍起になっている。政治や行政が中国に隷属化するのは、憲法改正に問題がある。その前に過去の戦争で近隣諸国に迷惑をかけたとする歴史観の見直し、わが国を弱体化させる偏向教育の是正が急務であるが、日教組が恐いので文科省の教育改革案は掛け声倒れだ。

こうした状況下にも関わらず、若い世代から「愛国心」が復権してきたようだ。彼らは教育の場で過去の歴史と先人の偉業を教わらなかったが社会に出て本当におかしいと目覚めつつある。

朝鮮学校無償化の怪

世論の大勢は民主党の政策やマニフェストに疑いを持って来た。中でも一番不審に思うことは、朝鮮学校への高校授業料無償化問題に際しての姿勢だ。専門家会議のメンバーの氏名、審議内容を一切公開せず、はじめから議論なしの独善的な無償化ありきであった。朝鮮学校は純粋な教育機関ではなく、民族教育を施し、北朝鮮・総連に貢献し得る人材育成機関である。

世論の強い批判がある中、川端達夫文科相らは「コメントする立場にない」「専門家が検討した事」と無責任な姿勢を示した。これほど無責任な大臣発言を聞いて若者の未来を案じるばかりだ。

沖縄を破壊する沖教組と高教組

一方、米軍普天間基地移設問題で揺らぐ沖縄で、子供たちは、日本軍は悪の象徴であり、極悪非道の軍隊だったと教えられてきた。たとえば沖縄県教職員組合(沖教組)と沖縄県高等学校障害児学校教職員組合(高教組)の特別授業では、本土(日本)と鬼畜日本軍、鬼畜君が代、血塗られた日の丸等と教えている。これらの教育を受けた子供たちに愛国心や郷土愛が育たないのは当然の帰結だ。

沖教組や高教組の主導で、沖縄の小中高では入学式や卒業式で国旗は掲揚されるが、国歌は子供も教師も斉唱しなかった。子供たちは君が代の歌詞を覚えていないので歌えず、教師はあえて歌わない。沖教組の実態は、反日イデオロギーを掲げて教師らを洗脳し、既得権益を享受する欲望集団であると元教員らは語る。

日教組教育の後遺症

元教師の話によれば、日教組は学生から品性や道徳心を奪い、学力を低下させることで学生を無能な人間に誘導するのが最大の仕事であった。反日イデオロギー等、偏向教育の結果、学生たちの学力低下は著しい。いまや日教組教師らが国会議員となり、政治権力を握ることで、更なる権益の拡大を目指す既得権益集団に成り下がっている。

学校現場では日教組に所属する教師らがまじめな教師をいじめ、毒された生徒たちはまじめな生徒をいじめているのが現状だ。日教組の教師らは狂ったように教育現場で政治活動を行い、日本の将来を担う若い人材の伸びゆく芽を摘んできた。

日教組の影響は小中高に留まらず、大学生まで及んでいる。わが国の大学生の学力は韓国、中国以下となり、世界的にみても低い。こうした結果を招いたのは政治と行政であり、その責任は問われていない。

普通の国、普通の国民に

わが国は世界から、和を重んじるチームワーク、礼儀正しさと思慮深い民族とみられてきた。しかし、これは戦前の日本人像であって、今では左翼や日教組らによってズタズタに引き裂かれている。地方大学に非常勤講師として赴任した台湾の林建良氏が、「いまの大学生は学力も道徳心も思いやりもない。世界の落第生だ」と嘆いていた。そのうえ大学教授らが大学生に媚を売っているという。

グローバル化という競争社会を迎えて、社会の第一線に立ち、日本の未来を担う”若者らよ立ち上がれ”と言いたい。昨今、悪癖が身に付いた若者に企業が常識やマナーの指導を行うケースが増えている。社会に出る前に学校が教える筈の道徳やマナーを企業が指導している。今や若者たちは、とまどいながらも開眼しつつあるようだ。

世界は政治経済が一つの単位となり、地球規模で人類を考える時代を迎えている。すべては世界の常識、世界的規模というルールの中で融合されていくだろう。法と人権を自国の都合で解釈する中国の若者ですら世界の常識に目覚めつつある。わが国は世界の中で、普通の国、普通の国民として融合しなければ生き残れない時代を迎えていよう。

次回は2月10日(木)です