主張

「良い習慣と悪い習慣」

私はよく代表から「悪い習慣」はやめなさいと言われる。そこで今年の目標の一つに「悪い習慣」をやめて、「良い習慣」 を身につけることを心に決めた。
代表がそれに気づいたのには次のエピソードからである。
A氏「私はヘビースモーカー、人体に悪いものはすべて口にします」
代表「この世は空気も水も食べ物もすべて汚染されているから、タバコも同じですよ」
B氏「でも、タバコを吸わない人のところでタバコを吸われると周りの環境が悪くなって迷惑になりますね」
代表「そう言われても、20歳から一日40本以上のヘビースモーカーが、健康に悪いと分かっていても今更やめられないですよね」
C氏「でも、悪い習慣は年と共に改めないといかんでしょう」
代表「ええ、悪い習慣……」
代表は「悪い習慣」と言われたその瞬間からタバコをスパッとやめた。当時、代表が50才になったばかりであった。
人間は年齢にふさわしい人格と成長が必要だろう。
習慣というものは、日々の行い、行動の積み重ねが体に染み付いていったものだ。良い習慣を身につけた人は、人格者として他人からも尊敬されるだろう。一方、悪い習慣を長年続けていくと、他人からの評価ばかりでなく自らも恐ろしい結末を迎えることは世の常だ。
私はある人に用件があって電話を入れた。秘書が「今月末まで帰りません」ということであった。しばらくしてその秘書から、「今日は何時頃、明日は何時何処にいらっしゃいますか」と電話があっ
たので日程を知らせた。その結果、本人から国際電話がかかってきた。お陰でその人との用件を早く済ませることができた。
一見、なんでもない、ごく些細なことであるが、一人の秘書の心くばり気くばりの行き届いた応対は、非常に大事なことだと思った。それ以来、その人に対する見方、考え方が以前と変わった。こ
の秘書がこのような仕事ができるということは、その人そのものの人格が形に表れているに過ぎないのだが……。
一方では、本人に連絡をしても返事がない人がいる。また、秘書が「いつ帰るか分かりません」「連絡があったことは伝えます」など、まるで他人事のように返事をする人や横柄な態度で電話に出る人がいる。
これは人を粗末に扱うもので、人に対して誠意がないと受け取られることになる。つまり、「良い習慣」を身につけていないからだ。
どんなに紳士然とした社長でも、会社に電話すれば一発でレベルが分かる。良い習慣をもった秘書は、実際に行動する場合、その振る舞いが自然である。やはり日ごろの訓練やしつけが積み重なって、今の姿を形成しているからだ。
習慣を改めるには不断の努力が必要だ。今年はぜひ成果を形にしたい。