主張

日本の過去は悪かったか

 私は1988年のソウル・オリンピックの年から10年間、韓国の大学、大学院に学んだ。当時、韓国人は日本人と見るや「日本は韓国に対して悪いことをした」とよく言っていたものだ。どうも韓国人は日本人に歴史の説教をするのが愛国心だと思っていたふしがある。たしかに、私が留学していた頃、韓国の新聞は、連日連夜、日本の韓国統治にまつわる批判、糾弾記事を掲載し続けていた。これではマスコミにマインドコントロールされた韓国人が反日的になるのも当然だ。では、なぜこうも反日を煽るのか。この目的を推測するのは簡単だ。韓国の歴代大統領が国を一つにまとめるために、日本を敵にすることが、一番手っ取り早い手段であったからだ。さらに反日をメシの種にしている人たちがこれに合流して世論を煽った。それゆえ、韓国の大統領が代わるたびに、日本に謝罪と反省を要求する経緯があったのだ。本当にわが国は韓国に対し国際的に恥じるようなことをしたのであろうか。なるほど日韓併合時代にはそれなりの差別などあったことは否定しない。しかし、歴史というものは、当時の国際情勢や政治力学の中で考えなくてはならない。例えば、現在の人の命は地球より重いという視点で歴史を見るならば、当時の歴史はすべからく悪くなってしまおう。植民地支配について、イギリスは世界に近代文明をもたらしたと言っている。フランスも同じようなことを言っている。遡ると、古代から近代に至るまで、領土を奪ったの奪われたのという歴史の連続であり、人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではない。しかし、ここで特記したいのは、かつて戦いに敗れたといっても相手国の勝手な歴史観で謝ったという事実は長い歴史の中でも皆無だったことだ。謝ったのは日本ぐらいのものだろう。それが中国や韓国を除き、国際的に歴史を見るにあたっての常識なのだ。
にもかかわらず、日本は中国や韓国に対し謝罪と反省をいまだ繰り返している。これは戦後GHQによる占領政策が原因であり、悪のりした左巻き勢力が徹底的な反日国家をつくりあげたからだ。日本はこういう歴史観から脱皮しないと「普通の国家」とはなり得ない。同時に、日本は憲法改正(第9条)をする必要がある。その意味でも、私は憲法改正を訴える橋下徹氏に大いに期待している。つまり、日本は普通の民主主義国家となるために、自国は自分で守る軍事力と経済力のバランスのとれた国家になるべきだ。そのためには、足かせとなっている歴史観を見つめ直すことが喫緊の課題ではなかろうか。

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