海外研修報告

日台アジア会議の報告

台湾・高雄海外研修会

2014年 5月22~24日

5月22日(木)

李登輝元総統の淡水綜合研究院を訪ねる

淡水にある台湾綜合研究院で李登輝台湾元総統の講演会が行われた。李氏は、安倍総理のリーダーシップとアベノミクスを高く評価し、また今、日本に必要不可欠なのは憲法改正にあると、強く力説されていた。李氏は2時間30分にわたって熱弁を振るわれ、91歳とはとても思えないパワフルな講演に驚かされるばかりだった。初参加のメンバーも、李氏の親日的な発言と思いに感動した。

山本新太郎と李元総統とは3年ぶりの再会であった。

李元総統を囲んでの参加者との集合写真。

5月22日(木)

「研修会」と「台湾立法委員を囲む晩餐会」

元台湾総督府国策顧問で元第一銀行会長などを歴任された黄天麟氏に「東アジア経済の展望」という演題でお話を伺った。黄氏は台湾の政財界で一目置かれる経済評論家だ。氏も安倍総理のアベノミクスによる金融政策を高く評価されていた。講演後、台湾でも有名な國賓大飯店の四川料理を食した。ここでは、元国務大臣の黄石城氏が乾杯の挨拶から始まり、来賓代表の挨拶を、次期、台北市長選挙に民進党から立候補する姚文智氏が務めた。姚氏がもし台北市長となれば、次は総統になる可能性もある方だ。また、彰化県(しょうかけん)の知事候補者である黄文玲氏などが来賓として参加された。

弊会とは歴史の古い、黄石城氏が含蓄のある挨拶を。

台北市長選挙に立候補した、姚文智氏。

加藤栄氏と藤江強氏。名古屋のメンバーである。

良い雰囲気のなか、写真をとる女性陣。

右、元F1レーサーの山本左近氏も参戦した。

ワインを飲みながら、和気藹々の雰囲気の面々。

5月23日(金)

「高雄市内観光」「南国の高雄晩餐会」

 台湾の新幹線で高雄へ、観光に出かけた。高雄忠烈祠、イギリス領事館、高雄湾を眺めたり、ショッピングモールに行った。台湾の良さを改めて認識するに相応しい観光地巡りに参加者は満足気であった。さて、夜は南国高雄晩餐会である。ここには、李永得高雄副市長、曾文生高雄市政府経済発展局局長など、多数の役人が来賓として参加され、一行への歓迎のご挨拶を戴いた。

雨がぱらつくなか高雄市内を観光し 、台湾を満喫した面々。

晩餐会で挨拶をする李永得高雄副 市長。

晩餐会で意気投合する仲間たち。

 今回の台湾研修会は、“楽しくて為になる”条件の揃った研修会だとの声をたくさんの方から頂戴した。台湾を代表する要人が駆けつけるなど、有意義な研修会であった。今回は顔見知りとなったメンバー間で打ち解けた雰囲気が広がり、和気藹々とした家族的な出会いに、すごく楽しかったし勉強になった、との声に主催者としても嬉しい研修会になった。また、2、3年後に台湾に行き、再び李登輝元総統にお会いしたいとの声が印象的であった。

日台アジア会議   2011年7月17~19日

 7月18日(月)

 李登輝元総統の淡水綜合研究院を訪ねる

「日台アジア会議」は2011年7月17日(日)から19日(火)の3日間台北で開催された。李登輝元総統はお元気そのもので、「よく来てくれましたね。楽しみに待っていましたよ」と述べられていた。李氏は本当に日本が大好きな方である。日本と台湾が一つになって政治と経済では世界平和と安全に協力しようという趣旨に賛同され、またそうあるべきと強調された。
「日台アジア会議」一行約60名は、淡水の台湾綜合研究院に向かい、李氏から約2時間にわたりお話されるなど熱演ぶりに参加者一同感銘を深くするものであった。李氏は「日台は東アジアの重要な拠点に位置するので、政治と経済、安全保障面で一つになる政策や理念が必要だ」と強調されたが理解を深めることができた。また参加者らはかつての植民地時代に日本が台湾のインフラに膨大な予算を台湾につぎ込んで今日の発展の基礎となったと言われたことに中国、韓国と違うとの真実の声を聞いたとの声が強かった。

李閣下は講演中、「木曜コラム」の読者であり、貴重な情報資料として購読していると述べられた。

時局心話會の代表の山本と李閣下がお会いするのは数えきれず、政治家として尊敬の念を禁じ得ない。

 7月17日(日)

 自由時報社の呉阿明董事長を訪ねる

呉氏は今年で88歳になられるが、氏の目には力がみなぎっており、背筋もピンと伸びており、あまりの若さに驚くばかりだった。ケン・コーポレーションの故田中健介氏がその若さの秘訣に迫ると、氏は「私は毎朝、1時間の運動をしています。腕立て伏せを60回しています。そして、一日に何度も寝ることです」と述べられていた。そういえば、李登輝元総統も毎日よく寝ることが習慣であり、それが健康の秘訣だと言っていられたのが印象的だった。そんな氏は、自ら「私は昔の日本人です。日本人精神を持った日本人です」と述べられているが、戦前・戦中の我々の先人たちを見るようで、その美しい日本語からかなでるお話に懐かしさを感じずにはいられなかった。さて、講演の演題は「台湾統治時代の日本人」である。とくに印象的だったのは「大東亜戦争がなければ東南アジアの国々は、いまも白人の植民地だ。当時、日本軍が南進した際に抵抗したのは白人と華僑だけで、原住民のほとんどは反抗していなかった。人類史からみると日本はいいことをした」とハッキリ述べられていたことだ。実際に台湾統治時代を経験された台湾人の口から出てくる証言は中韓の対日歴史観を覆すものであった。我々一行は歴史の瞬間に立つようで、日本の古き良き時代に触れられたとても貴重な時間であった。今回は真実を語られ本物に触れる素晴らしさを改めて痛感した。

88歳とは思えぬ元気さだ

日本精神を教えられる呉氏

自由時報社での講演の模様

7月18日(日)

 黄天麟氏の講演と「商談会」

AM9:00~12:30 晶華酒店 特別会場

台湾総統府顧問・第一銀行頭取を歴任された黄天麟氏が、「日台経済連帯とアジア経済の意義」と題して講演をされた。そのなかで、氏は「日本経済は必ず立ち直れる。要するに日本銀行がドルを買えばよい。ドルを買えばそれ以上円高にならない。日本の為替準備があがる。どうして日本銀行はそれをしないのか。買えば外貨が増えるから、それを運用すればいい。円がでると、日本の中に円が散らばる。日本はこの10年間デフレが続いている。それを是正するには円をばらまけばいいのになぜやらないのか。ドルを買って円を出せばデフレはなくなるし、日本の外貨準備が増え、世界での立場も強くなる(詳しくは「木曜コラム」をご参照ください)」と述べていたのが印象的だった。今回、氏の講演はすこぶる評判がよく、来年もまたゆっくりと聞きたい、との参加者からの声が多数を占めていた。
その後、「商談会」が行われた。今回は、初めての試みなので、お互いに説明会的な要素が強かった。元国務大臣の黄石城氏もお見えになり、日台のビジネス関係の大切さを強調されていた。今回は、日本と台湾の経済人が挨拶をしたり、名刺交換をするなどした。

台湾一を誇る経済専門家だ

商談会に参加された日台経済人

元国務大臣、黄石城氏も

台湾側と名刺交換する田中健介氏

7月18日(日)

「日台経済人交流晩餐会」
PM6:00~晶華酒店 ⅤIP特別会場

特別ルームでの交流晩餐会には、民進党の最高顧問であられる黄昭堂氏が蔡英文代表の代理として出席された。黄氏は流暢な日本語で約20分間、日台経済の交流と日台関係の未来に期待を述べられた。お話の内容が凄いとの声があちこちから聞かれ、次回には黄氏のお話を聞きたいとの声もあった。当日は最後の夜でもあり、一流ホテルならでは料理を堪能した。今回は台湾のトップを飾る方々から本音と真実の意見を伺うことができて有意義だったとの声が多くホッとした。

挨拶する故黄昭堂氏

左、司会者の邸栄金氏

田中健恵氏と小野綾子氏

若手トリオも参加

「日台アジア会議」を振り返って

7月17日から19日まで「日台アジア会議」台北大会に参加した。今回は総勢60人あまりの大所帯。関東、関西、九州から集まった会員の中には初めてのメンバーも多く、空港で名刺交換、談笑をしていると出迎えのバスが到着。内容については「木曜コラム」7月21日号と重複するが、まず台湾最大の70万部の部数を誇る自由時報の呉阿明会長と再会した。「台湾統治時代の日本人」と題して88歳とはとても思えぬ熱弁。日本のおかげで今の台湾の基礎作りができた。そして今の日本と密接な姿の台湾があるとのこと。「私の奥さんは今朝洋服、ワイシャツ、靴下をきちんと整えて私を送り出してくれた。これは戦前の日本の教育によるもの。今そのような女性が日本にいますか?」の話には大いに会場が沸いた。また若さの秘訣を問われて、毎日のトレーニングと仕上げの腕立て伏せ60回。夜はアジア1の高層ビル台北101の86階にあるレストランで台北の夜景と食事を楽しんだ。
翌18日朝9時からは宿泊した晶華酒店にて「日台アジア会議」。講師は総統府国策顧問・台湾第一商業銀行頭取などを歴任された黄天麟氏で題目は「日台経済連帯とアジア経済の意義」であった「周辺化」をキーワードにいかに為替政策の不在が中国に有利に働き日台経済の弱体化をすすめているかを教えてくれた。日本国外で聞くとより理解が深まる。韓国はIMF危機から大胆な為替政策をとって不況を脱出した。「何故、日銀はもっとドルを買うなどして円をばらまかないのか、不思議でしょうがない」と日本の無策ぶりに苛立つ発言も出た。
  午後には淡水の台湾総合研究院に李登輝元総統を訪問した。内容は「木曜コラム」に詳しい。李氏は間もなく90歳であるにもかかわらず依然カリスマ性は輝きを放っていた。今回の総統選で対立候補支援を打ち出したためか、在任中の公金横領で起訴されている。そのためか前回のように握手しながら写真撮影をという時間はなかった。講演終了後、周囲を長身の若手秘書に取り囲まれてエレベーター内に入っていった。やはり、親中国の馬英九政権の影響があるのだろう。その後ホテルにもどり「日台経済人交流晩餐会」が行われた。
  最終日の昼食は巨大な円山大飯店での飲茶料理。これはとてもおいしくて、紹興酒と料理を楽しみながら各テーブルで話が弾んだ。帰路は台風の影響で空路変更になるかと心配したが、無事セントレアに到着することができ安堵。日本・台湾と中国との緊張関係を微妙に感じた3日間であった。

写真右、筆者の岡部氏

※李登輝氏、呉阿明氏、黄天麟氏の講演内容については、

「木曜コラム」のバックナンバーをご覧ください。

海外研修会の報告

時局心話會台湾「海外研修会」

2010年3月12~14日

3月12日(金)李登輝元総統の淡水綜合研究院を訪ねる

時局心話會一行45名による台湾「海外研修会」が淡水の台湾綜合研究院で行われ講師に李登輝元総統をお迎えした。タイトルは、苦境を脱皮し未来を展望ー台湾はいかにして世界の変化に対応すべきか-である。李閣下は西暦2000年以来、台湾の経済発展は国内政治の不安定と2008年10月に、突然起きた地球規模の景気後退は未曾有の困難と危機に襲われている。新政府の能力と判断、策略決定力量の不足は台湾の人民をしてますます五里霧中に陥れているから始まり、これからの困難と変化に対して如何に新しい方向を探し出すかについて具体的に語られた。李閣下は3時間近くの熱弁におよび、そのなかでも弊会代表の山本善心氏の政治状況に対する鋭いつっこみに的確な判断と回答をなされ参加者一同改めて李閣下の見識の深さと洞察力を感じるものであった。当日は1時間30分の予定が3時間近くにおよび側近の方々から注意を促される場面もあった。今回、とくに印象的だったことは、李閣下が顔つやもよく元気溌剌とされていたことが印象的であった。また、グレーを基調とするダンディーなファッションにゴルゴサーティーンに見る黒めがねがマッチする粋なファッションに思わず女性陣から感嘆の声がもれるのであった。

李登輝元総統より著書を贈呈される弊会の山本

李登輝元総統との久しぶりの対面に喜びが…

挨拶をする弊会の山本

李閣下は3時間にわたって熱弁をふるった

時局心話會山本新太郎氏

サダマツの貞松隆弥氏

3月12日(金)台北華国大飯店で台湾の政治家・経済人を招いての晩餐会

日本・台湾経済人による晩餐会は、親民党主席、宋楚瑜氏を始め有力者を迎えて、明るく楽しい和気藹々のムードのなかで交流会が行なわれた。弊会代表と宋楚瑜氏は2003年頃からのつきあいである。山本は宋楚瑜氏の政治的能力には高い評価を下している。弊会山本は政策の宋楚瑜氏と政局の安倍晋三氏の能力がミックスされれば、すごい政治家が生まれると、いつも話している。宋楚瑜氏が今後、総統選に出るチャンスがあるか否か。チャンスがあるとすれば、一つは台湾人の立場に立つ、ものの見方と考え方。二つは一時仲の悪かった李閣下との関係を修復すること。三つは台湾団結連盟と国民党の一部と合体して新党を結成することが良いとの考えだ。しかし当事者は反対の意見ばかりだ。

親民党主席の宋楚瑜氏

台湾団結連盟主席の 黄昆輝氏

元国務大臣の黄石城氏

和やかな雰囲気で乾杯

弊会山本新太郎と宋楚瑜氏久しぶりの再会

台湾経済人とともに

川嶋誠氏と中村陽公氏は若手のホープだ

乾杯音頭の名人、加藤浩一氏と手前渡邊樹志氏

3月13日(土)自由時報董事長の呉阿明氏を訪ねる

 時局心話會一行は恒例により台湾最大の新聞社である自由時報の呉阿明董事長を訪問した。台湾のマスメディアが中国資本や政治的影響を受けるなかで、唯一台湾人の自由と民主化の旗手としてその存在感は極めて重大である。人間として新聞経営の責任者として正義感と信念を貫く呉董事長の存在は台湾人の宝物であり、心の拠り所である。当日、呉董事長は植民地時代の経験と戦争体験を話されたが、これは貴重な生き証人としての証言であり、日本が台湾発展の源となる近代化、インフラに心血を注いだありのままの歴史を語られた。当時の状況を聞くにつけ、わが国の先人たちがいかに台湾や朝鮮半島の人たちに貢献されてきたか、それはひとえに日本のためであり、日本の防衛のためであったことを語られた。呉董事長の話に若い30代40代前半の経営者の顔が紅潮し自信と勇気あふれる表情に変わりゆくのが見て取れた。

台湾最大の新聞社、呉阿明氏の講演会

一行30名が訪問した

呉会長のお話は昔の日本人の偉大さに敬意を表すと述べた

自由時報本社前で記念撮影

グアム アンダーセン米軍基地訪問  2009年10月30日

一行40名が上記アンダーセン空軍基地を訪問。日本・台湾有事の際は24時間以内に全世界から海空の兵力が現地に集中する。
米軍総指揮官のフィル・ルールマン氏の案内でB-52H爆撃機の戦闘機、パイロット達と面会、米軍の凄さを確認した。

時局心話會「台湾海外研修会」

2008年2月15日

台湾李登輝元総統の淡水にある台湾綜合研究院をお訪ねした。
これは毎回訪台に際して台湾を取り巻く国際情勢が移り変わり行く中、李氏はズバリ本音で語られた。

時局心話會 台湾大会

  2月15日、日本から台湾に向け飛行機が旅立った。

到着後、台湾で最大の新聞社、自由時報社の呉阿明董事長を表敬訪問。

氏は、旧き良き時代の日本人という印象が強かった。

氏は日本の歴史認識について、「日本が西欧列強と戦ってくれなかったらアジアの独立はなかったであろう」と述べた。

 

 その日、我々の訪問の模様が新聞の記事として掲載された。

弊會のシンポジウムで黄石城・元国務大臣、陳雅琳・美人ニュースキャスターを講師にお招きして最新の台湾情勢を伺う。
 2月16日には謝長廷総統候補にお会いすることができた。

反日派として知られる馬英九総統候補にたいし、謝氏は「私は京都大学出身なので親日派です」と冒頭に述べられたのには感銘を受ける。

この日、アップフィールドの仲手川啓氏が、謝氏に当選してほしいと願い日本から大きいダルマを持ち込んでダルマの右目に墨を入れた。

また、CBC自動車学校の西村昌績(将典)氏は、謝氏が好きな演歌歌手・橋幸夫氏のCDを贈呈し、謝氏は大喜びだったのが印象的である。


 その後、私はしばらくぶりに李登輝前総統にお会いできた。李前総統は弊會からの参加者全員の前に行き、一人一人の名前を呼び挨拶をして出迎えられた心遣いに驚くばかりだ。

李前総統は我々のために1時間の予定が1時間延びて、2時間も貴重な時間をさいて熱弁をふるわれた。 

そんな李前総統は旧い人、旧い思想、旧い時代の人間である。

しかし、日本では李前総統に興味を持ち尊敬する人が少なくない。

その理由は、李前総統が口にし本にする日本の伝統や文化、かつての日本人の教養や精神の深さなどが、今の日本ではすっかり見られなくなったからだ。
 李前総統は1923年、丁度日本の大正時代に誕生された。

日本が台湾を統治して、既に4分の1世紀に達し、日本教育が確実に李前総統に深い影響を与えたのは確かだ。


 李前総統は「人間には人間性、人格が肝要である。人の上に立つ人は権力や財力があっても人格がなければ短命に終わってしまう。

また、教養を強く強調し、品格を重んじなければならない。

歴史、哲学、芸術や科学技術各方面の学習によって、総合的な教養を養成し、進んでは国を愛し、人民を愛する心を備えなければならないと同時に、人間なるもの人格を磨くことが必要不可欠である」と主張されたのが印象的だった。
 夜の宴会では、日本人と台湾人の経営者が多数集まり、親睦を深めたものである。

その宴会では、乾杯の音頭は恒例により名古屋の加藤浩一氏が軽妙洒脱な言葉で締めくり、盛り上がりのある宴会となる。  
 また、今回は台北華國大飯店(インペリアルホテル)の廖裕輝總經理には沢山の配慮を頂いた。  


 参加者各位から、今回の台湾旅行は、最高だったとの声があちらこちらから漏れ聞こえてきたのは担当者として嬉しい限りである。

2月15日 PM3:00 自由時報社を訪問

最初に、台湾最大の発行部数を誇る新聞・自由時報の董事長・呉阿明氏を表敬訪問した。

呉氏は「台湾の近代化と発展は日本植民地時代に築かれた」と言う。85歳の高齢ながら第一線で指揮している。左は山本新太郎(「時局コメンタリー」編集主幹)

2月15日PM5:00 時局講演会

清廉潔白な国務大臣として台湾文化に貢献された黄石城氏(右)。氏は「李登輝前総統は台湾建国の父であり、台湾の民主化、自由・人権を成し遂げた偉大な指導者だ」と述べた

陳雅琳氏は、台湾で有名なニュースキャスターである。当日は総統選の選挙分析を行い、「この選挙の行方は投票数や選挙1週間前の世論調査による」と述べた。つまり接戦に持ちこまれるということだ。

2月15日 PM7:00  日台経済人合流パーティ

当日はホテルの大フロアで日台経済人による交流パーティが開かれた。台湾側からは、IT関係の若い経営者が多数参加した。

2月16日 AM10:30 謝長廷候選挙事務所を訪問

 台湾総統選、謝長廷候補(右)の激励に訪れた山本善心(時局心話會代表)。謝候補は「私は京都大学でお世話になった、台湾を代表する知日派です」と語った。また総統選の当落については「選挙一週間前にならないと分からない」と述べた。謝候補からは、笑顔がきれいで頭が良さそうな印象を受けた。中国首脳からも「謝氏なら安心できる」との高い評価を得ているそうだ。つまり対中政策は、台中共生と和解が中心テーマだと主張された。

ダルマの左目に墨を入れる謝候補。山本代表が謝候補の片手を持ち上げ「半分当選だ」と励ました。このダルマは参加者らの寄贈による、ものだ。

2月16日 PM3:00  李登輝研究所を訪問

李登輝前総統(左)と談笑する山本代表。

今回の訪問で貴重なお時間を頂いたことに感謝の意を述べる。前総統は参加者一人一人と握手され、「台湾と日本は中国と仲良くやりましょう」と講演された。

山本編集主幹と前総統は2度目の会見となる。前総統は「よく来てくれましたね」と満面の笑みを浮かべ、肩を何度も叩いてくれた。

前総統は訪問団の企業経営者に対し「指導者の条件とは“素質と能力”であり、継続するには“人間性”がなければ成功できない」と自らの経験から述べられた。また「今後の日本の命運は優れた指導者如何である」と言われた。