主張

一流人の条件とは

グローバリゼーションとかグローバル化という言葉を聞いて久しい。わが国もいまやグローバル化時代の真っただ中にいる。そんな中で勝ち組経営者になる ための条件は何かを考えてみた。
これまでの日本的商人の原点は、商人は自らの商売以外に目を向けるなと言われてきた。しかし、世界の経済が一つの単位として動き始めたとき、企業は世界の情報や世界に通用する価値観を模索せざるを得ない。つまり、企業が世界化を迫られ、それに伴って経営者もそれ相応の教養と情報能力、加えて品格が求められよう。
すでにあまたの企業が海外に進出したものの、無残に失敗してきた例をわれわれは多数見てきた。そこにあるのは、先に挙げた経営者としての条件を満たしていなかったからだ。いま必要なのは従来にも増して、一段と高いところから企業経営を見つめることではなかろうか。
最近、弊会に入会されたメンバーのうち、90%以上の方々が勉強を目的とされている。つまり、常に変化する情報収集を参考にして経営の指針に役立てたいとされる方々だ。まさに弊会の理念としているところである。
振り返れば、小泉純一郎内閣の時代にもてはやされた規制緩和から一気にグローバル化が進み始め、わが国はグローバル化時代に突入した。
たとえば、ヨーロッパのある国の経済が破綻すると、すぐに貿易主要国である中国を始め、全世界に大きな影響を及ぼすのである。われわれはグローバル化の時代に生存し、存続していかなければならない。先に述べたように、この時代に生き残るにはトップの資質と能力が大きく問われている。
そこで、こうした時代だからこそ、我々は一流なる定義を考えてみたい。誰もが一流になりたいと願っていようが、リーダーの中でも、ごく限られている。
私はこれまで弊会を通して一流といわれる人たちに会う機会に恵まれた。李登輝台湾元総統をはじめ、やはり本物と呼ばれる人にお会いすると後味が良かったとの印象が残っている。
弊会代表の山本はよく「いい人に出会うと、いい事しか起きない」といっている。やはり一流といわれる人と接するたびに実感することだ。
では一流といわれる条件とは何か。一言でいえば、「心技体」にバランスの取れた人。さらに言えば、人間にとって必要不可欠な教養や品格、国家観、社会性があるかに尽きるのではないか。
日本実業界の父であると今なお尊敬されるあの渋沢栄一氏は、一生涯、経済人が貫く必要条件として、「利潤と道徳を調和させる」ということを説いた。