主張

時間を守る大切さ

学校教育の荒廃が言われて久しい。原因は家庭環境と教育現場の質の低下、日教組教育など青少年の弱体化政策がある。筆者はこれらの中で最も欠落しているのは「時間を守る大切さ」ではないかと感じていた。言うまでもなく「時間を守る」ことは「約束を守る」ことと同義語で、社会道徳の基本である。これは人間社会の原理原則であり、これなくして社会の信頼関係は成立しない。
小・中・高で授業が始まると、生徒がばらばらと遅れて入ってくるのを待つ教師の姿は哀れだと聞く。小・中学校の教師が一番悩んでいるのが生徒の「時間不履行」だ。ある大学の学長が「私たちの大学教授が一番困るのは遅刻者の扱いです」と言っていた。「本来なら家庭で躾を厳しく教え込むべきなのに、教える立場の親がマナーを身につけていないために、マナー未熟児が世に満ちているんですよ」と語っていた。
最近、日本人の誰もが感じていることは、社会生活の中で約束の時間を守らない人が多くなったということだ。たとえば、「ドタキャン」という言葉が個人だけでなくビジネスの間でもよく聞かれ
るようになった。かつてのビジネスマンは日本人の誇りである規則、時間を守ることだった。日本人はあらゆる社会生活の中でルールとマナーを守ることがお互いの信頼性を高める絆であった。10
年かけて得た信用も、瞬時に失うとは、この約束事の不履行如何に他ならない。
弊会では、講師の先生方や参加者各位から「これだけの忙しい方々の集まりなのに、皆さまの時間厳守や、空席がない、というのは驚くべき会ですね」と褒められることが多かった。或る講師は
「時局心話會」は質の高い参加者の集まりなので緊張しますと言っておられた。我々は社会に約束の厳しさを教えていかなければならない。これは、昔から変わらぬ大原則であり我々大人たちの宿命だと思う。