主張

生々発展

時局心話會では東京例会、名古屋例会のほか政民合同會議、アジア会議などを定期的に行っている。ここで取り上げる主たるテーマは“日本を取り巻く内外の政治・経済状況に学ぶ”である。最近、積極的に参加され、価値観を共有する勉強熱心な方々が増えてきたのは実に喜ばしいことだ。
当初、勉強会もさることながら友情を深めるため飲んだり食ったりする色合いもあったが、グローバル化が叫ばれるようになった時点から、世界を見据えた勉強を中心に会の運営に転換させてきた。これはグローバル化という経済環境の変革期にあって、参加者は時代の流れを勉強しなければ経営の先行きが読めなくなり、これからの経営を見誤ってしまうという思いの人たちが増えてきたからだ。この流れは情報解析、意識改革が変化するなかで生き抜くための必要不可
欠な条件になったからだろう。特に最近では内外ともに日々変化が激しく、一時も休む間なく常に勉強が欠かせないということだ。
ここにこれらを見事実践されてきた経営者の一人にライフコーポレーションの清水信次氏の存在がある。清水氏は86歳になった今もなお毎日いろんな勉強会に足を運んでおられる。さらに、毎朝、数時間、新聞、雑誌、書籍などに目を通し、経営者たるもの、針が落ちる音、枯葉が落ちる音を見逃し、聞き逃してはならないと勉学に励まれている。このお姿こそ学ぶことの原点と言っても過言ではない。
世の中、生々発展させることは大切なことだ。会社を発展させることは、単に会社だけの問題ではなく、家族、ひいては社会、国家の発展につながると思う。現下の閉塞感が蔓延しているわが国にあっていま必要なことは、新しい時代に挑戦し、自らを変えていく努力を重ねることで世界に打ち勝っていくことではなかろうか。それには前述の挑戦、勉強、自己変革への気力を継続させることが何より必要であり、それが生々発展の礎となろう。
つまりは、先の清水氏のように、「学ぶ」ことの大切さ、常に自らを向上、発展させる姿こそ、若さを保ち、企業を存続させる力に成り得ると思う。経営者は、常に大所高所から経営を見つめ、教養を高めることと確信しつつある昨今である。