政民合同会議講演会

2014年3月12日  講師/武貞秀士 拓殖大学海外事情研究所客員研究員・ 東北アジア国際戦略研究所客員研究員(韓国ソウル)

「2014年の朝鮮半島と日本」
韓国の国家目標は日本に追いつき、中国を引き離し、アジアの中心になるというものだ。

国家総動員で日本の国連常任理事国入り、東京五輪開催を阻止しようとするのは自国が常任理事国入りし、釜山五輪を開催したい思惑があるからだ。一方、北朝鮮は自国主導で南北統一を行い、米朝不可侵条約を締結し、米朝国交樹立、そのうえで経済再建を果たしたい。そのために核は手放せない。

韓国は日本を倒して自国が浮かび上がりたいが、日米同盟がある以上不可能なため、慰安婦、竹島、教科書問題といった論点で国際社会を巻き込んで言葉の戦争で勝利したい。近年急にバッシングが激しくなったのは、中国の支持、震災などの影響で日本が低落しつつあることに加え、欧米の世論が韓国の東海表記や慰安婦問題への理解を示すようになったことが大きい。政治経済、軍事上の計算と国家戦略があってこその日本バッシングで、日本を外しながら中国と北朝鮮、米と企画立案していけば問題解決できると考えているのだ。朴政権はあと4年間、日本追及の手を緩めることはないだろう。

わが国では、北朝鮮観は対中関係が悪く、国内は崩壊寸前と20年前から囁かれているが、実は北朝鮮の対中貿易は毎年伸び続け、中国は北朝鮮内部の動向について確かな情報を持っている。

韓国人は過去の歴史を継ぎ接ぎし、日本批判の論理を組み立ててしまう国民だ。昨年3月に朴大統領の「加害者と被害者の関係は1千年変わらない」と言ったが、それを言うなら1274年、1281年の元・高麗軍によって壱岐・対馬の日本人が甚大な被害を被り、その防衛のために豊臣秀吉が朝鮮に赴いたことも忘れてはならない。韓国軍がベトナム戦争時に現地に与えた屈辱に朴政権が言及しないのはなぜなのか。

河野談話を出したのは日本の美徳が成せる業であったが、国際社会では通用しない。安倍政権は曖昧な事実に対して韓国政府に事実確認を求める安倍談話を発表すべきであり、これは国際社会の支持を得るだろう。

これからも韓国は中国と協力して、慰安婦記念館の増設など、国際社会を巻き込んでの反日活動を展開するだろうが、日本は放置せず、歴史観を鍛えるとともに、一つひとつ事実を国際社会につまびらかにしていかなければならない。そのためには英語や韓国語を駆使して韓国と渡り合える人材の育成も不可欠だ。