アジア会議講演会

2013年9月24日 講師/黄 文雄  評論家・拓殖大学日本文化研究所客員教授

「中・韓ゆすり・たかりと対日歴史観」

中韓は1980年代後半から突如、南京大虐殺、従軍慰安婦強制連行を主張し始めた。反日テーマを模索しながらの日本バッシングは両国の政治的テーマだが、近年は歴史問題より領土問題に関心が移りつつある。

日本と中韓とは道徳、幸福の観念も異なり、民族によって歴史観が異なるのは当然だ。日本人は歴史の史実、真相に興味を持っている世界でも稀な民族である。たとえば歴史を重視しないインド人に歴史観はない。中国人は歴史意識が強いことは間違いないが、いかに歴史を操作、創作するかに興味を持っている。三国志よりフィクション的要素が強い三国志演義に人気が集まることからも明らかだ。中国では二千年前から歴史の捏造が当然のように行われていた。日中戦争の死者はわずか数十年の間に300万人から3千万人に記述が変わっている。

中国では歴史も文化もスポーツもすべてが政治だ。韓国も同様、歴史は単独では存在しない。戦後、これだけ歴史の捏造がまかり通った背景には日本の反日知識人が自虐史観を求めていたことも大きかった。

来日して半世紀、 “最後の日本語世代”という黄氏は、「民族のものの見方を決定づけるのは文字と言語であり、中韓が自らの主張を理論的にまとめられず、相手の反論を許さないのは漢字かな混じりの文字を使う日本に対して、漢字、ハングルのみという文字、言語の欠点という要素もある」と指摘。一方で、「台湾からみれば中韓は言葉ほど日本に対して主張はしておらず、国家と民族が大事とはいえど中華思想の本質は個、お金が一番大事で、さほど日本への影響力はない。歴史問題はいずれ消えていくだろう」とも語った。また、戦後、日本が中韓に対し謝罪と反省を繰り返してきたことについて言及。「台湾では過去の日本人が悪いことをしたことはなく、一番悪かったのは日本が戦争に負けたことであると考えている。反日教育を教育機関やメディアで推し進めても家庭では日本統治時代のよさを教えられてきた。世界の日本に対する信頼度は厚い。日本はもっと自信を持っていい」「アベノミクスはいまや世界の関心事であり、安倍政権が今後3年以上続けば日本は大きく変わる。国内外の日本人の意識も“国家”への関心が増しつつある」などと語った。