アジア会議講演会

2013年2月27日 講師/林 建良 「台湾の声」編集長

「相手は中国、攻めの戦略も立てよ」
急激な経済成長に対策が追い付かず、中国全土の川や地下水のいまや回復不可能なほどに汚染され、都市部の肺がん、農村部の肝臓がんは世界平均の3倍の死亡率に達している。最近になって大気汚染の原因とされるPM2・5が日本でもようやく報道されるようになったが、これは10年以上前からある問題であり、中国の新政権が政権交代期に前政権の負の遺産として処理するため公表されたに過ぎず、中国当局の発表なしに報道しない日本メディアの姿勢が問われる。

和を重んじ、平等意識の強い日本人的発想では中国との互恵関係は可能だが、自国以外を野蛮国とみなす華夷秩序、権力を持った人間が天下を治める「仁」を重んじる中国人の本質を理解せずには両国の互恵関係の構築は不可能だ。東日本大震災に際して譲り合い精神で世界中に感動を与えた日本に対し、細胞レベルで譲り合い精神・アトポーシスに欠けるのが中国人である。正常な細胞は役割を終えたら消滅し、全体の均衡を保つが、がん細胞にはアトポーシスがなく、増殖し続け、最後にはコントロール不能になってしまう。中国では街中でも自己の権利・利益を主張し、ののしりあいや喧嘩は日常茶飯事、汚職なしに出世することはあり得ない。政府高官は例外なく蓄財に励み国外脱出に備える。90年代以降、実に政府高官の9割以上の親族・延べ2万人以上が国外脱出し、欧米の国籍を取得している。

いまやGDP世界第2位となった中国に対し、第3位に転じた日本がいまだに贖罪精神からODA援助を続けている。日本からのODAは空港、鉄道、港湾など全て平和利用目的が建前だが、軍事転用が可能であり、しかも多くの中国人がその存在すら知らない。

8割の富を0・1%が独占する中国社会の極短な格差社会は遠からず社会動乱を引き起こすことは間違いない。人口が多すぎるために民主化は難しく、行き着くところは分裂であろう。中国の歴史は分裂が常であった。

日本が中国を無害化するには、中国政府に環境税を課し、言論の自由化を求め、中国政府に迫害されている人間を支援する中国人権法を制定するほか、早急に日本版台湾関係法を制定することだ。台湾をどう使うか、攻めの戦略で台湾とつきあえば情勢は一変する。マスコミ、政治家、日本全土を覆う「日中友好」「中国を刺激するな」の呪縛を解き、中国の真実をまず見つめることだ。