アジア会議講演会

2011年11月17日 講師/西岡 力 「救う会」常任副会長、東京基督教大学教授

「緊迫する朝鮮半島情勢のなかで日本がなすべきことー拉致被害者救出の3条件と後継者問題」

 

9月28日、北朝鮮では44年ぶりに朝鮮労働党代表者会が開かれ、異例の人事が発表されたが、金正恩氏はあくまで後継者候補に選ばれたに過ぎない。金正日は、自身の健康状態への不安と、死後の名誉維持を狙い、党の権威を復活させるため今回の代表者会開催に及んだ。つまり、党の会議復活こそが金正日独裁の崩壊の始まりと言える。90年代に300万人の餓死者を出した大飢餓後、北では膨大な市場勢力が育ってきた。改革開放を行えば国が豊かになるが、唯一思想体制は維持できなくなる。

現在、少なくとも12カ国からの拉致被害者の存在が明らかになっている。今後、金正日死後、日本に接近する可能性は充分にあるが、そのとき日本側が支援を盾に「全員救出」とぶれずに言い続けられるかどうか。潜在的な金正恩勢力である新たな第三の市場勢力が加わり、混乱が起きる可能性も否定できない。米韓との協力によって北朝鮮の「不安定事態」に備える必要もあるが、現政権にその気配は見えない。

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