主張

台湾海外研修会

 3月12日から14日まで、時局心話會「台湾海外研修会」が開催された。一行45名は空港に到着するやいなや、建国の父、李登輝元総統の台湾綜合研究院を訪ねた。李閣下は今年89歳になられると仰っていたが、その元気さに驚いた。李閣下は冒頭、山本善心の「木曜コラム」は素晴らしい、いつも読んでいるよというお言葉を、講演中に4度は口にしていた。講演のテーマは「苦境を脱皮し未来を展望ー台湾はいかにして世界の変化に対応すべきか」である。その後の質問で後藤新平と八田與一が日本の台湾統治時代に、農地改革やダム建設の指導を通じて台湾を近代国家に導くための基礎を築いた例を挙げるなど熱弁をふるわれていたのが印象的だった。とくに、今回の講演では山本善心による李閣下に対する鋭いつっこみが場を盛り上げていた。李閣下の講演は1時30分の予定が3時間近く延長し、李閣下はのりにのって熱弁をふるっていたが、側近の方々から注意を促される場面もあった。李閣下の秘書からは李閣下が元気なうちにまた来てくださいねと暖かい言葉を頂いた。  その日の夜の晩宴では、台湾の政界と経済界の方々が数名参加されていた。台湾団結連盟主席の黄昆輝氏、親民党主席の宋楚瑜氏、元国務大臣の黄石城氏らが挨拶をした。とくに、山本善心と宋楚瑜氏とは10年来のつきあいがあり、久しぶりの再会にガッチリと握手と会話をかわしたものである。乾杯の挨拶は恒例のカトージの加藤浩一氏であった。加藤氏は自分が乾杯の挨拶がめぐってくるのを知っていたのか、ニヤッと笑みを浮かべていた。  翌日、自由時報本社に董事長である呉阿明氏を訪ねた。呉氏と会うと“昔の日本人”と接しているような感じをいだき、ジンと胸があつくなるような思いがする。参加者各位はこの昔の日本人:倫理道徳をもち心が寛容な日本人:日本精神を後世に伝えていかねばならぬと、みな心を一つにしたものである。参加者各位より、呉氏の講演は最高だったとの声があちらこちらからうごめいていた。李閣下もさることながら呉氏の若々しさにも度肝を抜かれたものだった。呉氏は「私は日本人の精神をもった台湾人。現代は日本人の精神をもたない日本人」と述べていたことが印象的だった。呉氏は今年87歳になられるが、新聞の編集で毎日の睡眠が5時間、健康を維持するため毎日60回の腕立てをしていると仰っていたのには驚いた。  とにかく、今回の台湾海外研修会は最高の企画で満足であったと参加者各位からのお声を頂いた。