時局コメンタリー

2011年10月7日 「韓流ドラマ」は中止せよ?

「時局コメンタリー」編集主幹 山本 新太郎

高まる韓流ブーム いま韓流ブームで韓国ドラマやK-POPに火がついている。日本のドラマは若者中心のドラマが主流で中年・老年世代が見る人情ドラマが少ないからとの声もある。とすれば人情の機敏に触れる韓国ドラマがすっぽりハマったのであろう。最近ではチャン・グンソクやK-POPの登場で、「オバさん」世代から低年齢化に裾野が広がった。また2年ほど前から、韓国で放映されたドラマがほとんど日本に入るようになった。こうした「文化」交流による日韓のアプローチは成果を収めたと思う。いま「美男ですね」というドラマで人気を博したチャン・グンソクは「ヨン様」ならぬ「グン様」旋風を巻き起こしている。なんと彼のCM出演料は1本9000万円で「冬のソナタ(韓国ドラマ)」のペ・ヨンジュンを抜いた。

韓流のゴリ押しはやめろ 8月7日、東京・お台場のフジテレビ周辺に数百人、同21日には5千人以上が、フジテレビの韓流偏重放送に「韓流やめろ」と抗議するデモが行われた(数字は朝日新聞を参考)。7月の番組表(関東地区)を調べると、フジが韓国ドラマを放送した時間は38時間で民放の中では最も多い。ちなみにTBSは約19時間で2分の1だ。これは、俳優の高岡蒼甫氏が「韓国ネタばかりを流すフジは見ない」というツイッターから始まったものだ。彼は韓国ドラマやK-POPを批判するつもりではなかったが、ネット上で瞬く間にフジテレビ批判から一挙に韓流そのものに誹謗中傷の矢が集中した。

韓流ドラマのどこが悪い フジ側からすれば、韓国ドラマは「安さ」が魅力だ。景気低迷で広告収入は落ち込み、自局で制作するより、ずっと安く手に入り、そのうえ視聴率も高い。フジやTBSが主に放送する時間帯は、ゴールデンタイムではなく、平日の朝か昼である。唯一、民放でゴールデンタイムに放送されたのは「アイリス(TBS、イ・ビョンホン主演)」ぐらいである。たしかに、韓国といえば、大統領がかわるたびに、反日政策(謝罪要求)を繰り返し、日本政府が韓国の度重なる外圧に屈してきた。それゆえ日本人は卑屈になっている。しかし、歴史と「文化」を分けて考えるべきではなかろうか。日本人は米国文化を批判した時期があったが、時間とともに米国文化の良いところは日本の生活習慣にとけこんでいった。つまりは、米国映画・ドラマが良くて韓国ドラマが悪いというのは如何なものか。かつて韓国が日本の大衆文化を全面的に拒否していたが、日本も韓国文化に対する鎖国主義を取るのでなく、日韓文化交流を目指すものであってほしい。